議員ウォッチは、来年3月までに、各地元団体(パートナー団体)とタイアップして、メンバー(主に大学生)が47都道府県を訪ねるキャンペーン「議員ウォッチ47」を始めました。
「四国編」に続き、第2弾は「近畿(関西)編」。三重、和歌山、京都、奈良各県に、リサーチャーの高橋悠太と、議員ウォッチャーズが訪ねます!パートナー団体の協力の下、各地で県知事らとの面会、イベント、地域の方との交流が予定されています。
【近畿編スケジュール】
第4回 三重
【11月6日】
11:00 県内平和団体ほか訪問
13:00 「鈴鹿市の戦争遺跡を保存・平和利用する市民の会」主催イベント参加
【11月7日】
14:00 三重県戦略企画部 戦略企画総務課(平井総務課長)
15:00 三重県庁内記者クラブにて記者会見(*実施せず)
第5回 和歌山
【11月8日】
10:00 和歌山県知事候補 松坂みち子面会
第6回 兵庫県
【11月19日】
13:00 市民議員交流会 (@伊丹市立生涯学習センター・ラスタホール)
第7回 大阪府
【11月20日】
18:00~19:30 イベント開催「核兵器の問題ー 国際社会における最新の情報を知る -」(@堺市総合福祉会館 3階 研修室)
【11月22日】
11:00 兵庫県庁総務課長との面会
13:00 記者会見
15:30 兵庫県被爆二世の会主催「議員ウォッチ、高橋悠太さんと語ろう集会」開催
【11月23日】
13:00 三重県鈴鹿市イベント「議員ウォッチの若者と語ろう会~核廃絶に向けた若者の運動と市民運動の交流~」開催(@白子コミュニティーセンター)
【11月24日】
10:00 鈴鹿市地域振興部人権政策課との面会
第8回 滋賀県
【11月25日】
10:30 京都反核ネット会議出席(オンライン)
14:30 滋賀県総務課面
16:30 記者会見(@滋賀県庁 本館3階 会見室)
第9回 京都府
【11月26日】
15:00~16:30 京都カラスマ大学主催イベント@バザールカフェ
お申し込みはこちらから!
現地活動報告 *随時、更新中!
【11月5日】奈良
早朝、関西空港入りし、奈良県選出の第25代高校生平和大使・秋山恵里さんとお会いしました。先月、関西の高校生平和大使・高校生1万人署名関係者と意見交換をしたご縁でした。
【11月5日】京都
翌日から開催されるCOP27に合わせた「STOP!気候危機京都市民アクション(市民団体主催)」に参加してきました。今回は約50人の方と京都市役所から円山公園までを、気候危機の深刻さと早急な対応の必要性を訴えながら歩きました。中心街ということもあり、見ている方の中にはカメラで撮影する方や拍手を送られる方もあり、多くの人の注目を集めることができた機会になったと思います。またアクションの中心となった地元の大学生や、京都で長年活動されている方々と交流をしてきました。気候変動対策を求める「Fridays for Future Kyoto」や、京都を中心に平和を考える若者のグループ「OLIVE」に携わる大学生たちとも出会いました。議員ウォッチ47を見てくださっているようで、活性化のために力を合わせたいと思います。来年4月にある地方統一選挙に向けて、京都でいろいろなイベントを開催したいと考えています。
【11月6日】三重
鈴鹿市に入り、地元で活動されている市民の皆さんと交流しました。地元のご住職の川北秀平(鈴鹿市原水協)さんや、市会議議員の高橋さつきさんほか7名。
鈴鹿では、核兵器禁止条約への署名批准を政府に求める意見書採択をしよう、との動きもあったようですが、議会の情勢が厳しく断念した、と伺いました。ただ、市議会では市長が、条約採択直後の議員からの質問に「核兵器禁止条約条約の意義は認める」と回答したそうです。さらに署名批准を、と推し進めるためにはどうすれば…。交流会の参加者からは「公平性という観点で議員ウォッチは価値がある。地元の運動と助け合って、広げられるのでは」とのコメントもありました。
鈴鹿生まれの議員ウォッチャーの羽田さんがつなげてくださいました!鈴鹿では、11月後半にイベントの開催を模索しています。
【11月7日】三重
2022年11月7日に、三重県戦略企画部 戦略企画総務課の平井靖士課長と、南部航平主事と面会しました。
三重県議会は、核禁条約採択後早い段階で、政府に対して、「核兵器禁止条約への署名と批准を求める意見書」を採択しています(2018年3月22日)。ただ、議会での議論の結果、「本県議会は、国に対し、核兵器禁止条約への署名と批准に向けた建設的な議論を進めることを要望する」という文言になっています。経緯はこちらをご覧ください。
平井課長は「核兵器禁止条約は前進だと、三重県は考えている。ただ県としては、政府が条約参加に対して反対している現時点では、県としても政府と同様の姿勢である」としました。
三重県は前回のG7伊勢志摩サミットなどの縁で、広島県と協力して、両県の高校生の平和交流事業や、地域での戦争展などに取り組んでいるとのことでした。「(戦争・核兵器の実相を)普及させることが県の役割だ」ともおっしゃっていました。継続に意味があると思います。また、戦時中、津市も複数回の空襲に遭い、1945年7月の空襲では約1200人が亡くなったとされています(三重県歴史教育者協議会)。「被爆者の高齢化に伴い、継承の難しさを実感している」とおっしゃっていたのでm私たち市民社会とも協力して、さらに広げられるといいですね、とお答えしました。
また「全国を回られて大変ですね」とお声かけいただいたので、「いえいえ、来年11月には第2回の締約国会議があります。その時には、日本の状況も前進したね、という状況を作りたいから動いています。日本にも最低限、オブザーバーでの参加を。三重県としてもサポートしてください」などと、お答えしました。三重県原水協の西尾比呂也理事長にもお声かけし、ご一緒しました。
【11月8日】和歌山
和歌山県知事選挙が11月10日に告示、27日に投開票が行われるのに合わせて、知事候補者の松坂美知子さんと面会しました。
松坂さんは重点政策のひとつに「何より平和」と掲げ「核兵器廃絶を目指している」との回答でした。「日本が核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加しないことが残念」であり、「和歌山県知事となった後には、核廃絶に向け、和歌山県からも国に申し立てたい。核兵器が存在している状況でありながら黙認していては、人々の命を守ることはできない。だからこそ地方自治体が責任を持って国民の声を国に伝え続け、国を動かしたい」とのことでした。
また、日本が署名・批准に至らない障壁として、「今の日本はアメリカ中心の核抑止に捕らわれすぎている。“橋渡し”という中途半端な言葉ではなく、戦争被爆国として核兵器禁止条約に積極的な態度を示してもらいたいと思う」とおっしゃっていました。
また、和歌山県では年に1回、平和のための戦争展を開催し、広島・長崎の被爆の実相を伝えるパネルを和歌山県庁や市役所に設置しているそうです。松坂さんは、高校生が被爆者からの体験談を基に描いた原爆の絵に心を打たれ、より一層核廃絶に向けて活動していきたいとのことです。こちらからは作品だけでなく、その作品を描いた高校生本人との交流の場を設ける案を提示しました。
最後には平和首長会議が行う「すべての国が核兵器禁止条約に加わるよう求める署名」への署名を頂きました。
【11月19日】兵庫県
11月19日午後、兵庫県伊丹市内にて、「高橋悠太さんと交流する会」と銘打ったイベントが行われました。議員ウォッチからは高橋のほかリサーチャーの徳田、ウォッチャーの倉本と羽田の総勢4名が参加しました。
以前、別のイベントで高橋の講演を聴いた小山惠子さん(市内在住)が「ぜひ伊丹でも話してもらいたい」との強い熱意のもと今回のイベントを企画してくださり、議員ウォッチ47「近畿編」の一環として実現しました。
小山さんのお知り合いや会場近くにお住まいの方の他、前県議の相崎佐和子さんや桜井周衆院議員(立憲、兵庫選挙区)も参加して意見交換しました。
簡単な自己紹介のあと、最初に高橋と徳田から、核兵器をめぐる最新情勢や核兵器禁止条約締約国会議・NPT再検討会議の報告を行いました。
報告後の交流で、参加者から「(若者の行動を)応援しているだけでは不十分だ、という言葉が印象に残った」「若者が生でこういう話をしているのを初めて聴いた。衝撃を受けました」などといった感想が出されました。また、「小さなことでも何か形に残るもの(意見書の採択など)を作りたい」とか「メディアにも取り上げてもらえるくらい活動を大きく拡げて、街の運動にしたい」といった今後への希望も語られました。
私たちの活動を知り、話を聴いた参加者が「若者と共に何か行動しなきゃ」という感覚をもってくださったことはとても嬉しい前進です。議員ウォッチ側から依頼する形ではなく、小山さん(地元有志の方)の発案と熱意によって地域で交流できたことも含め、議員ウォッチ47という企画がもつ意義・醍醐味を強く感じる1日となりました!
前の県議さんや現役国会議員の方とも繋がりを作ることができたので、今後も伊丹周辺の皆さんと連携しながらアクションを起こし、拡げていきたいと思います。お招きいただき本当にありがとうございました。(執筆:羽田蒼馬)
【11月20日】大阪府
11月20日夜、大阪府堺市で「核兵器の問題ー国際社会における最新の情報を知るー」と題したイベントが開催されました。本イベントには衆議院議員、大阪府議会議員、堺市議会議員計4名、市民5名、高校生3名が参加し、幅広い視点から核兵器の問題について考え、意見を交換しました。
高橋、徳田から、発表を行った後、参加者からの質問、意見交換を行いました。
西村日加留府議会議員は、「核の問題については、有事に備えて地方議会でも議論すべきであるが、大阪府議会では一切なされていないのが現状。私としては、自衛隊をはじめとする日本の安全保障問題と核の問題は別個にして考えるべきと考えている」とのご意見でした。主催してくださったピースプラットホームの森俊英さんは西村議員のコメントに対し、「議員1人1人の核兵器禁止条約に対する考えを聞きたいと市民は思っている」と、議員と市民の関わり方について意見がなされました。
また、渕上猛志市議会議員からは「地方議会での議論は、日常生活により密接した議題に焦点があたり、核の問題についてはなかなか考えられていない」とのコメントがありました。そこで、高橋から「地方自治体からの意見書を提出し、国に対して意思表明ができる」と返答をしました。この渕上さんの発言を機に、効果的な意見書の提出の仕方について議論が行われました。森山浩行衆議院議員からは「地方自治体の何百とある意見書は、何も無ければただ右から左へ流されるだけ。数十の自治体が連携し、同時に意見書を提出することで集中的に議題として取り上げてもらうことができる」と意見書の出し方について意見を出されました。更に山口典子市議会議員からは、自身が犯罪被害者基本法制定を求める意見書の提出に関わっていた時、同じような意見書が全国から800近く集まり、最終的には法律化することができた経験をお話していただきました。日本政府への核兵器禁止条約批准を求める実践的動きを垣間見ることができた有意義な意見交換となりました。
また、参加した高校生平和大使からは、核兵器禁止条約締約国会議報告の後、「国際会議の場で様々な文化・価値観が混在する中、どのようにして一つの目標に向けて議論を進めていくのか」といった質問が上がり、徳田から「互いの文化の尊重を示した上で、その時に行われている議題について一緒に考えて欲しいという想いで議論を進め、アドボカシーを行っている」と返事をしました。また、「議員さんと交流することはこれまで無く、新しい経験だった。今日のような交流の輪を広げていきたい」との感想がありました。
堺市に関わっている議員や市民の方々の熱意から堺市の動きに希望を見出せたものの、やはり地方自治体政策と核の問題との直接的な関連を見出すことは簡単ではなく、核問題の「生活感」の希薄が課題であることも改めて明らかになりました。本イベント開催にご尽力頂いた森さんを始め、開催に対応してくださった皆様に感謝申し上げます。(執筆:倉本芽美)
【11月22日】兵庫県
11月22日、兵庫県総務部総務課の小倉陽子課長ほか、県の担当者のみなさんと面会しました。
核兵器廃絶や平和は、重要なテーマだ。外交・防衛は、国の専権事項であり、核兵器禁止条約への締結については国が判断する事項と考える。
兵庫県としては、平和や核兵器廃絶の実現は、国際交流や国際的に活躍できる人材育成を通して、実現していきたいと思う。
例えば、防災分野では、阪神・淡路大震災を経験し、その教訓を様々な形で国内外と共有をしている。具体的には、「阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター」(神戸市)の開設や専門家の派遣、物資の提供などにより、広く防災と人道支援を国の諸機関とも連携しながら、ボーダレスに進めてきた。
議員ウォッチからは、核兵器廃絶は政治的テーマではあるが、同時に人道問題であるとお話し、「ウクライナ危機で核の威嚇が高まる。核兵器使用の最大の予防は核兵器廃絶だ。また、防災において国内外で重要な取り組みをされてきたのと同様に被害者支援・環境修復など、自治体・民間レベルでできる取り組みもある。だから兵庫県として、核兵器廃絶について取り組みを行ってほしい」と伝えました。
また、兵庫県知事に、平和首長会議が行う「すべての国が核兵器禁止条約に加わるよう求める署名」への賛同を求めました。
*終了後、記者会見の様子
【11月22日】兵庫
2022年11月22日、神戸市内で「高橋悠太さんと語ろう」のイベントが行われ、県内の被爆二世を中心に約20名が参加しました(兵庫県被爆二世の会ほか主催)。
冒頭、神戸市原爆被害者の会会長の立川重則さんより、兵庫県内の動きについてご紹介頂きました。兵庫県内ではいくつかの市町から県に対して意見書の提出を求める動きがあったものの思うように成果は得られなかったとのことです。
今回参加された方々は、議員ウォッチの取り組み同様、県の担当者との面談や議員ロビイングを行ってきましたが、国策に絡む問題は国の専権事項だとして、対応してもらえなかったとの意見がありました。しかし、西宮市では原爆について学び、平和の大切さを考えるために、広島への親子バスツアーを毎年実施しているそうです。
こちらから、核兵器禁止条約締約国会議・NPT再検討会議の報告、議員ウォッチ47の紹介を行いました。その後の参加者の皆さんからの質疑応答、意見交換は開催予定時間を上回る程の盛り上がりがありました。イベントは、兵庫県被爆二世の会会長中村典子さんのイニシアティブで開催されました。ありがとうございました。(執筆:倉本芽美)
【11月23日】三重県
2022年11月23日、鈴鹿市で「議員ウォッチプロジェクトの若者と語ろう会〜核廃絶に向けた若者の運動と市民運動の交流〜」を開催しました。
まずは、鈴鹿市内外で活動されている市民の皆様からの取り組み状況の報告を行いました。鈴鹿市では、「平和への祈り展」を開催したり、署名活動を行っているものの、最近は若者による関心の低下が顕著であり、若者を巻き込むためにはどのようにしたらいいのかと苦戦しておられました。また、三重県四日市市では市議会に、意見書の提出を求める請願を根強く行ってきましたが、市議会では十分な議論が行われず、政府へ意見書を提出することができなかったとの報告もありました。地元の議員ウォッチャーからは、三重県議会において「女性差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求める意見書」が全会一致で採択されたことは評価したいが、県議会の不透明さが問題であるとのことでした。
そしてこちらから、核兵器のもたらす悪影響や核兵器禁止条約締約国会議・NPT再検討会議の報告、議員ウォッチ47の紹介を行いました。
最後には質疑応答・感想交流を行いました。参加された方からは、広島の学生はどのような教育を受け、平和を願う精神を育んでいるのか、核の傘の下にある他国が核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加したのであれば、日本も参加することは可能なのではないか、などの質問が上がりました。
開催にご尽力頂いた原水爆禁止鈴鹿市協議会に感謝申し上げます。
【11月24日】三重県
2022年11月24日、三重県鈴鹿市地域振興部人権政策課の谷本吉隆課長、山中尚美さんと面会しました。
鈴鹿市としては、核兵器廃絶や平和は重要なテーマだが、核兵器禁止条約については評価していない、とのことでした。また、「政府と歩調を合わせていて、鈴鹿市から政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書等を出しているわけではないが、1985年に非核平和都市宣言を採択している。それが市としての意志表明」とのことでした。
鈴鹿市や市長として、「日本の核兵器禁止条約への署名・批准」に賛同表明をしてほしいとお願いし、平和首長会議の求める署名用紙を手渡し、周辺県の事例もご紹介しました。谷本課長からは「こういう意志表明があるとはこれまで知らなかったが、今日の面会のことは市長に報告する。今後考慮したいと思う」とリアクションがありました。
また鈴鹿市は非核平和都市宣言の趣旨に基づいて、核兵器のない、戦争のない平和な世界を実現するため、「平和への祈り展」を毎年開催しています。宣言採択から50周年となる2025年には、これに焦点を当てて実施していきたいとお話されていました。これまでには被爆地への派遣事業も実施されたようです。市民や若い世代、特に大学生も関われる余地を作っていただき、環を広げていきたいとお話しました。
鈴鹿市原水協の川北さんもご一緒しました。
【11月25日】京都
反核ネット京都の情報交換会にオンラインで出席し、情報交換・交流をしました。これまでの取り組み、運動を伺い、議員ウォッチ47の紹介をしました。反核ネット京都の有地さん、機会を作ってくださり、ありがとうございました。
【11月25日】滋賀県
2022年11月25日、滋賀県総務部総務課の堀井郁夫課長、滋賀県平和祈念館の成宮寛夫所長他、3名の滋賀県職員のみなさんと面会しました。三日月大造滋賀県知事は、既に「ヒバクシャ国際署名」に賛同されています。まずその御礼をお伝えし、議員ウォッチからは、全国をキャラバンしてきた経験や締約国会議で新たに見えてきた視点、被害者援助の必要性、気候危機・ジェンダー平等と核兵器との関係などを丁寧に共有しました。
堀井課長は「滋賀県は、琵琶湖があることから環境問題や、隣接する福井県に原発があることへの関心も高い。ウクライナ危機もあり、核が兵器として使われないことを切に願う。国として何らかの策を講じることが重要だと思うが、県としては県民が安心して生活ができる街にすることが重要で、(核兵器廃絶のために)できることは最大限、努力していきたい」とおっしゃっていました。
また、滋賀県立の「平和祈念館」があり(同様の県立施設は全国5~6県だそう。)県民の資料、経験を中心に展示・発信を行っているようです。草津在住の被爆者の体験をホームページで公開したり、「ミニミニ原爆展」の開催をしたり、今後は(加害の視点への理解促進も含めて)大学生・留学生に展示を見て意見交換を行う会も検討されているようです。
現在、ウクライナで原発への攻撃が続く中で県の原子力防災危機対応についても伺いました。引き続き平和への取り組みを継続いただき、さらに県としての発信の中に核兵器禁止条約を盛り込んでください、とお願いしました。
(なお、知事の「ヒバクシャ国際署名」賛同に際しては、前知事・嘉田由紀子さん(現参議院議員)や市民の幅広い後押しがありました)
【11月26日】京都
2022年11月26日、京都市のバザールカフェで京都カラスマ大学とピースボート、議員ウォッチのコラボイベント「核なき世界のつくりかた」を開催しました。カラスマ大学の学生を中心に、韓国からの留学生、教員、府議会議員、核兵器に関心のある市民、合わせて15名が参加しました。
まずは、議員ウォッチの高橋悠太から1945年の広島・長崎の被害、そしてその被害は原爆が投下された一日だけではないと話をしました。その後の質疑応答では、「日本の学校教育において、原爆が投下されたそもそもの原因について追求されているのか」という質問が上がり、高橋からだけでなく、実際の教育現場で働いている参加者からも回答がありました。「教員は“自分のこと”は語れるけれど、他人の事、曖昧なことは語れない。私は英語の教員だが、この点についても触れるように、社会の先生に伝えたい。」と、学校教育に希望が見られました。
その後、松村真澄から核兵器禁止条約が発効され、広島・長崎の人々だけでなく、核兵器廃絶を願う世界の人々が喜びの声を上げたと話をしました。核兵器禁止条約は遠いものに見えるけれど、これは世界の約束で、私たちは「核兵器をなくそうよ」と声を上げることができると伝えました。また、議員ウォッチのサイトについて紹介すると、その使いやすさに、参加者から驚きの声が上がりました。
議員ウォッチからの発表の後、4,5人のグループで「核兵器廃絶のために私たちにできること」を話し合いました。府議会へアプローチをかけること、情報不足を解消すること、選挙や核兵器について隣の人に話すことなど、自分たちが本当にできることを参加者全員で共有しました。
イベントを企画運営してくださった京都カラスマ大学の飯島剣さんは、少人数のディスカッション中だけでなく、会場におられた全ての方の発言に親身になって耳を傾けておられました。飯島さんのおかげもあり、イベントで参加者はお互いに配慮しながら意見を言い合い、実りのある時間を過ごすことができました。
最後に京都カラスマ大学学長の高橋マキさんは、「こういった運動は趣味だと捉えていて、固くなりすぎずに続けていきたい」とおっしゃっていました。また、高橋さんはイベント中、写真や動画をたくさん撮ってくださいました。ぜひ京都カラスマ大学さんの授業レポートでの写真もご覧ください。
みなさん互いに気遣い合いながら発言されていて、ご一緒して、とても温かい気持ちになりました。(執筆:議員ウォッチ・倉本芽美)
近畿編は終了しました。お世話になった各地のみなさま、本当にありがとうございました。