議員ウォッチ47で石川県と福井県を訪ねました

2023.06.04

議員ウォッチは、統一地方選・核兵器禁止条約の第2回締約国会議に向けて、各地元団体(パートナー団体)とタイアップして、メンバー(主に大学生)が47都道府県を訪ねるキャンペーン「議員ウォッチ47」を始め、四国編、近畿編、九州編、中部編、北海道編、中国編と走ってまいりました。東北編続き、北陸の石川県と福井県をリサーチャーの中村涼香が訪ねました。

第32回 石川県
【5月26日】
15:30〜 野々市市長・議長との面会

石川県の野々市市役所にて、市長の粟貴章さんと議長の北村大助さんにお会いして話を伺いました。石川県内でも先進的に平和関連事業を推進してきた野々市市では毎年、平和の旅と題して中学生を広島へ派遣するほか、市役所でパネル展示を行うなどしてきました。
一方で、核兵器禁止条約に関する意見書の採択についてはやや後ろ向きな姿勢を示しており、政府の方針に沿った回答となりました。市長は気持ちとしては当然核兵器を廃絶しなければならないとしつつ、方法論として核兵器禁止条約が有効であるかどうか、より検証が必要であるとしました。
石川県内では、すでに白山市と内灘町にて意見書が採択されており、どちらも議員による積極的な働きかけと議会の決断が採択に至った要因でした。今回の面会に同席した非核の政府を求める石川の会常任世話人の神田さんは、政治家が腹をくくり、現状を前進させていく方法を模索してほしいとのコメントがありました。

 

【5月27日】
9:30〜11:00 核廃絶いしかわフォーラム 

翌日、金沢市内で市民の皆さんとのフォーラム、懇談の場をセッティングしていただきました。横山加奈子さん(核戦争を防止する石川医師の会)や神田順一さん(NPO法人はだしのゲンをひろめる会)らと一緒に”次の一歩”を考えるための活動報告を行いました。中村からは議員ウォッチの活動報告と「議員ウォッチ47」で得られた各県の動きなどについてシェアしました。年末に控えている核兵器禁止条約の締約国会議などとリンクして地方からどのような働きかけができるか、また世代間を超えた活動の連携などを考えました。

 

【5月28日】
10:00〜12:00 核兵器廃絶ふくい市民フォーラム

核兵器廃絶ふくい市民フォーラム実行委員会の主催で、福井県の市民の方々と議員、合わせて20名が集まるフォーラムが開催されました。議員ウォッチの活動報告をベースに、それぞれの立場から議論を交わしました。同席したさんは福井県議会議員の細川さんは「議会の中で核兵器や安全保障のことが議題して上がってこない」として地方政治の中で国家の政策に言及する難しさを指摘され、越前市議会議員の大久保さんはそのために「市民からの要望が必要である」とのことでした。全ての自治体に意見書の採択を働きかけている市民の方からも似たような課題感が共有され、今後私たち議員ウォッチとの協力の中でさらなる戦略を練って働きかけていきたいと話しました。

今回、石川県・福井県の訪問をコーディネートしていただいた皆さま、そしてお話しいただいた皆さま、本当にありがとうございました!