4月28日に島根1区、長崎3区、東京15区で衆議院の補欠選挙が行われます。
議員ウォッチプロジェクトでは、今回の補選においても各候補予定者に「核兵器禁止条約」に対する立場を調査しました。その結果を有権者の判断材料として提供すると共に、補選に向けた機運を盛り上げるためにそれぞれの地域を訪問し、イベントを開催しました。
【島根】
日時:4月6日(土)14:30-16:30
場所:松江市市民活動センター501・502研修室
会場には松江市民の方々や地元記者が集まり、議員ウォッチからの報告と質疑応答が行われました。イベント当日時点(4/6)での島根1区の候補予定者の回答状況は以下の通りでした。
それぞれの候補予定者には3月下旬に往復ハガキ、メールなどでアンケートを送付しました。亀井さんからは返答がありましたが、他の2人の候補予定者からは返答が返ってきませんでした。(佐々木さんは事務所の住所が不明。そして錦織さんに関しては事務所に伺い直接アンケートを手渡すも、返答無し。)
イベント会場での説明動画はこちら▼
現在、議員ウォッチの調査によると現職の島根県選出の国会議員の中には核兵器禁止条約に賛同している議員が1人もいないこともあり、会場からは回答状況に関する質問が多く寄せられました。
【長崎】
日時:4月7日(日)14:00-16:00
場所:長崎ミライon図書館 研修室
長崎会場にも家族連れや地元記者が集まり、今度の補選の候補予定者の回答状況や核兵器禁止条約をめぐる国際的な軍縮の動きが共有されました。
イベント当日(4/7)時点での候補予定者の回答状況は以下の通りです。
島根県の候補予定者と同様に、長崎3区の候補予定者の皆さんにも3月下旬にハガキ、メールを送付しました。山田さんからは返答がありましたが、井上さんは事務所の住所が不明ということもあり、まだ回答がありません。
イベント会場での説明動画はこちら▼
また、今回の長崎でのイベントをコーディネートしていただいた林田光弘さんからも「今回の補選の候補予定者に関しては双方のアンケート結果が揃った状態で有権者の判断材料を得ることができなかったことが残念。しかし核兵器禁止条約を推進していく上で市民の政治へのアプローチは重要だ」とコメントをいただきました。
議員ウォッチの最大の課題にもなっているこの回答率の低さですが、このことについて代表の川崎は「アンケートの回答は毎回3割返って来ればいいほう。このことについて私たち議員ウォッチの体制的な限界もあるが、そのことと合わせて議員側の窓口が非常に閉鎖的なことも問題として挙げられる。今回、回答を得られなかった候補予定者に関しても事務所の住所が不明の人が多かった。オンライン上のコミュニケーションツールが発達し情報の行き来がしやすくなったが、増えたのは議員側の情報発信だけ。有権者が議員に働きかけることができるチャンネルがきちんと交通整備されている状態が本来、民主主義には必要だ」と語った。
選挙の際には、もちろん核兵器禁止条約に限らず様々な争点がありますが、今回の私たちの調査が有権者の皆さんにとって何かしらの参考になれば幸いです。
議員ウォッチでは引き続き島根県、長崎県の動向も追いながら、現地の方々と一緒に政治や議員をウォッチしていきます!
【参考情報】
核兵器禁止条約に対する国会議員の意向状況(こちら)
(2024年3月26日現在・現職国会議員対象。政党別、男女別の内訳を含む。議員ウォッチ調べ)